明治と昭和に挟まれた大正時代(1912~1926)は、15年(実質は14年5か月足らず)と期間は短いですが、大正デモクラシー(1910~20年代)、第一次世界大戦(大正3[1914]~7年)、関東大震災(大正12年)など、歴史的な出来事が続いた時代です。
三溪にとっても、日本美術院の新進画家を招いた古美術鑑賞会の開始(大正元年頃)、インドの詩聖・タゴールの来園(大正5年)、息子・善一郎の結婚(大正6年)、大師茶会の開催(大正12年)と、充実しつつも激動の時期でした。
来年令和4年(2022)、すなわち大正111年にあたる年を迎えるにあたり、約100年前の岐阜はどのような光景で、どのような出来事があったのか、資料と共にふりかえります。
絵はがき 岐阜市役所(大正8年建築) 大正14年発行 岐阜市歴史博物館蔵